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国会図書館に本が集まるシステム~納本制度



多くの国会図書館では、納本制度というものが取られています。この納本制度とは一体どのようなものなのか、その歴史と制度、課題について紹介します。

納本制度とは

納本制度とは

納本制度とは、その国で流通している出版物を納入する義務のことを言います。納本制度において出版物を納本される図書館のことを納本図書館と言います。

納本制度の目的

納本制度は国に流通するすべての出版物を集め、整理・保存し、書誌情報の総目録「全国書誌」を作成することが目的です。国によっては、出版物の検閲を行なうことを目的としている場合もあります。

納本制度の仕組み

日本では、納本制度については国立国会図書館法第24条、第25条において定められています。出版物が発行されたときは、国の様々な機関、地方公共団体及び独立行政法人などは定められた部数を国立国会図書館に納めなければなりません。民間の場合は、発行日から30日以内に1部(最良版で完全なもの)を納めることが定められています。特別な理由もなく、納本をしなかった場合は、その出版物の小売価格の5倍に相当する金額以下の罰金が科せられます。

納本制度の歴史

納本制度は1537年にフランスのフランソワ1世が王立図書館に出版物の納本の義務を課したのが始まりと言われています。

イングランドでは17世紀初頭に納本制度が誕生しました。オックスフォード大学の図書館において、イングランドで出版の独占権を持っていた書籍組合と契約を結び、納本制度を成立させました。18~19世紀にかけてヨーロッパでは納本制度が広まっていきました。

日本で納本制度が取り入れられたのは19世紀でした。このときの納本制度は検閲が目的とされていました。戦後の納本制度は資料を収集とするための制度となりました。

納本制度の問題

国会図書館の納本制度においての問題は「利用したい本が国会図書館に所蔵されていない場合がある」ということです。本来、国会図書館には納本制度において、国内にある本がすべてあるとされていますが、なかには納本漏れになっているものもあります。納本をしなかった場合は罰金を科せられることになっていますが、実際にはあまり科せられていません。これは本を刊行する版元である出版社などに対する負担をかけないようにするためです。

国からのプレッシャーはあまり効果がなく、今後は出版社に納本制度についてより理解をしてもらうことが納本漏れを防ぐためには必要なことだと考えられています。