充実した専門書群
宇都宮市立の図書館としては最大規模。最近の新しい図書館は開放的で全体に明るく清潔な感じがしますが、こちらは昔ながらの武骨なつくりで「勉学向き」な安定した存在感があります。建物もびくともしない様子が現れており、隣の宇都宮市文化会館と同じくして建てられており、佐藤武夫大先生の設計でございます。外観は昔の大型のレンガタイル張りであり、それが全面に張られており、きわめて重厚な感じがいたします。こちらの図書館、1階2階3階と開架式になっており所狭しと書棚が並んでおり、1階は一般書籍。雑誌から全科目の書籍がそろっております。一般的な街の本屋さんで買うことができる本が並んでおります。もちろん、古い書籍がたっぷりあるので、逆に貴重な資料になっており、お目当ての本以上のものが見つかったりします。利用者は朝から椅子取り合戦になるほど混んでいます。朝一番に開館前に並ぶ人もいるようです。特に夏の暑い日には。気持ちはよくわかります。なので開館から閉館まで一日中いる人もいるのです。何を読んでいるかというと「新聞」です!半円形の素敵な階段を2階に上がりますとガラッと雰囲気は変わり、学習室が広がりその一方に児童書籍が並んでおります。ものすごく静かで足音一つ建てられないほどの緊張感が充満しております。近く県下一番の進学校「宇都宮高校」や「宇都宮女子高」があるためでしょうか。3階に上がりますと私がよく行くフロアでもありますが、こちらには専門書や資料、視聴覚コーナーがございます。地図が大好きな私にとっては、本屋さんでは見ることが不可能な世界地図や日本地図、全国の地形図などがそろっておりますので、時間を忘れて没頭できるフロアーなのです。また、少々古いですが建築の専門書もそろっており、仕事にも使える資料がたくさんございます。あとは新聞の資料。こちらはデータ保管されており、検索もしやすく大変見やすくなっております。視聴覚コーナーにおいては貴重な映像が多々あり特に落語が豊富にあるのでこちらも貴重でございます。開館から40年が経とうとしているこちらの図書館は栃木県立図書館と双璧をなす名図書館であるのは間違いございません。資料が古いというところが重要なのです。紙がなくなっていく昨今の時代に残されるべき資料はまだまだ山ほどあるはずです。ちなみに定期的に古本屋さんコーナーが開かれ、中古本販売も致しております。