

ここ、大島絵本館は世界の絵本をテーマとする、1994年にオープンした公立の博物館です。旧大島町時代の当時の吉田町長が町おこしの一環として建築家の長谷川逸子さんに館のプラン作りのお手伝いを依頼された事から始まりました。長谷川逸子さんといえば、日本でとても有名な建築家で、箱を作る前にまず、住民と話し合い、必要としている事を組みとって、そして作り上げる事をスタイルとされている方です。この大島絵本館も町民と一緒に考え、知恵を出し、ワークショップの部屋や絵本原作のオペラ上演ができるホールなどが生まれたのでした。館内は来館者が好きな活動ができるようにと回遊するスロープに沿ってライブラリーやギャラリー、パフォーマンスホールなどがあります。一つ一つのスペースは部屋として完全に区切られておらず、透明のポリカボネートを多く使用してあり、緩やかにつながっています。なので どこにいても何となく人の気配を感じれるようになっています。お子様を持つ親御さんにとってはとても安心できるのではないでしょうか。そして毎年手づくり絵本コンクールが開催されます。なんと子供の応募だけでなく、一般の部で大人も応募できます。しかもプロアマは問いません。そして親子で絵本創作教室やワークショップなどに力を入れておられます。絵本づくりや工作、近年はパソコンでのグッズ制作、CGワークショップは子供たちに大変人気です。外観は空に浮かぶ船のようなイメージで、大きなスロープがあります。外の広場も大変広く、起伏にとんだ地形にしてあり、散歩をしたり寝転んだり、走り回ったりできます。また色々な造形作品があって、これは何だろう?と考えたり、そして遊んだり、また玄関付近の噴水などで楽しめるようになっています。外の光が差し込むライブラリーには収蔵している約1万冊の国内外の絵本が並んでいます。天気の良い時も雨や雪が降る時でも いつでも楽しめます。そして車椅子対応として貸出、車いす用トイレ、スロープ、などのバリアフリー対応や貸出ベビーカー、授乳室、ベビーシートなどの対応があり、まさに赤ちゃんからお年寄りまで楽しめる場となっています。