
那須塩原市の玄関口のひとつでもある黒磯駅前にあるこちら「那須塩原市図書館みるる」は一度は訪れてみて欲しい図書館のひとつと思います。2020年9月にオープンしたこちらの図書館は外見だけ見るとまるでお洒落なお店が入ったテナント施設の様な外観です。都市再生整備事業の一環として建設されたこのみるるは建築スタジオUAoの建築家である伊藤麻理氏による設計デザインだそうだ。コンセプトは那須地域の森を表現したデザインとの事です。図書館全体的には放射状に設置された本棚によってあたかも木立の間から視線が抜ける様にデザインされていて、圧迫感からは縁遠いどちらかというと清々しい森の中を散策している様な錯覚に陥ってしまいそうな不思議な空間と表現するのが正しいのだろう。以前在籍していた大学の図書館は当時画期的なシステムを採用していてIBMの端末を叩けばどこのセクションに蔵書やマイクロフィルムが、あるかをプリンターで印字が出来、それを持って探しに行くというシステムであったがその時はとにかく蔵書の数に圧倒されたのと、梯子を使って整然と並んだ本棚上部の本を手にとって確認したりという重労働だったが、こちらは中にカフェも併設されていて、森の中のカフェにきた様にも錯覚してしまう空間になっている。同建築家が駅周辺のデザインも担当しており、駅前広場も小さな公園の様な空間になっており雨よけの屋根もデザイン的にも図書館と自然と一体感が出る様なデザインになっている。この図書館に目をつけられて、この秋「本を綴る」という映画が公開されるが、その重要なワンシーンにこちらのみるるは使われております。図書館をセクション毎に紹介すると、まず1階から森のポケット①、森のポケット②、森のポケット③、えほんのもり、カフェスペース、2階はアクティブラーニングスペース、サイレントラーニングスペース、他にもグループ学習用の学習ブースAや、個人学習ブースの学習室Bもある。予約制となっているので予約専用端末で予約をしてから使用可能になっています。機会があればぜひお立ち寄りください。